顔の悩み
しみ
メラニン色素が肌に沈着してできる薄茶色から濃褐色の斑点のことを「しみ」と呼んでいます。しみの原因は紫外線や老化、ホルモンバランスの乱れ、遺伝的要素など様々です。これらの原因により、表皮のメラノサイトという細胞が刺激を受けて活性化し、メラニン色素が増えてしまい、茶褐色の斑点となります。
しわ
しわは、皮膚の陥凹のことです。細かく格子状にみえる小じわ、筋層や骨膜に皮膚が癒着している靭帯による深いしわなどがあります。しわの原因は様々ですが、加齢に伴ってお肌の弾力性が低下したり、皮膚の水分保持力が衰えて乾燥してきたり、気温や湿度の低下に対応できなくなったり、紫外線によるダメージを受けたり、女性ホルモンのバランスが乱れたりすることによって起こります。静止時より存在するしわにはヒアルロン酸注射、グロッシーアイ注射を、筋肉の動きによるしわにはボトックス注射を受けるようお勧めします。
たるみ
加齢などによって組織が下方に落ちてきてしまい、たるみが生じます。皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層で構成されていますが、下垂してきた皮下組織・脂肪層の位置を移動させるには、スレッドリフトが適しています。また、たるみに伴い、組織が陥凹してみえる部位には組織を充填させるためにヒアルロン酸などの治療を検討します。
熱エネルギーを使ったスキンタイトニングによる治療も行っています。これらは、照射に伴い、コラーゲン線維を収縮させタイトニング効果をもたらします。また、熱により変性したコラーゲン線維は、創傷治癒過程によりどんどん新しいコラーゲン線維に置き換わってゆくことで張りのある若々しい肌になります。
ニキビ・ニキビ痕
こうしたニキビ痕は、以前は治療が難しかったのですが、現在ではレーザーやケミカルピーリングなどによる治療が可能ですので、気になる方はお気軽に当クリニックまでご相談ください。
毛穴
毛穴から皮脂が過剰に分泌されたり、お肌の手入れがうまく行われなかったりすると、毛穴に汚れが溜まり、黒ずんできたりします。本来、皮脂は外部の刺激からお肌を守る重要な働きを担っているので、ある程度の分泌は必要です。しかし、何らかの原因で出すぎてしまうと、毛穴が拡がってしまうのです。これに伴って古い角質が詰まったり、お肌が弛む原因ともなりますので、早めに対応することが大切となります。
当院ではダーマペン4、またはケミカルピーリングによる治療を行っています。
くま
くまでお悩みの方も多くいらっしゃいます。くまには青くま、茶くま、などいろいろな種類があるます。
目の下の皮膚は薄くなっているため、皮下の眼輪筋や血管が透けてしまうことで青色~青紫色のくまになってみえます。
茶くまは、目の周りをこすることによる色素沈着やなんらかの持病で眼瞼周囲が茶黒く見える状態です。
これらにタルミや加齢に伴うしわが合併するとくまの色がますます濃く見えるようになります。
原因に応じて、下まぶたたるみとり手術、ヒアルロン酸注入、グロッシーアイ治療、内服・外用などご提案させていただきます。
赤ら顔
赤ら顔は、皮膚の毛細血管が拡張し、お肌が透けて見える状態です。赤ら顔のタイプには大きく分けて2つがあります。ひとつは毛細血管の1本1本を皮下に確認できるタイプであり、もうひとつは1本1本の毛細血管は確認できずに、皮膚全体が赤みを帯びているタイプです。どちらの場合であっても、有害な紫外線のカットされた幅広い波長を持つ特殊な光線を肌に照射することで、肌表面の毛細血管を縮小させ、赤みを抑えます。
肝斑
肝斑は頬や額、鼻の下などに左右対称にできる薄茶色のしみです。加齢などに伴って女性ホルモンのバランスが崩れてくると、頬などに輪郭のはっきりしないモヤっとした斑が見られるようになります。更年期の頃に多くなると言われていますが、比較的に若い方でも肝斑に悩まれているケースがあります。精神的なストレスが溜まっていたり、お肌を過度にマッサージしたときにできやすいのですが、それだけでなく、妊娠や経口避妊薬の服用もきっかけになります。紫外線で悪化することもあるので、日光に当たることは適度に留めましょう。
肝斑治療の基本はビタミンC、トラネキサム酸の内服、ハイドロキノン外用になります。
ほくろ
ほくろは母斑細胞性母斑と呼ばれ良性腫瘍です。保険診療ではメスを用いて切除する方法を行います。自費診療では炭酸ガスレーザーを用いたほくろ除去を行っております。サイズや場所、症状に応じて適切な方法をご提案させていただきます。
なお、患者様がほくろと思っていても、実際には皮膚の悪性腫瘍が紛れている場合がありますので、気になるほくろがありましたら早めにご相談ください。
いぼ
いぼは、ヒトパピローマウイルスの感染によって発症する病変や加齢に伴って増える脂漏性角化症などがあります。
いぼを取り除くために炭酸ガスレーザー治療や手術による切除術をおこなっております。なお、稀ながら悪性腫瘍と鑑別が必要な場合もあり、専門医への受診をお勧めします。
ケロイド
比較的に大きな手術や外傷を負ったときなど、傷が治っていく過程において皮膚組織が過剰に増殖し、しこりのようになって広がっていくことがあります。これがケロイドです。ゆっくりではありながらも進行を続け、傷の範囲を超えて周囲に拡大していくため、形成外科での治療をお勧めします。全身の様々な部位にできますが、特に多いのが、胸の真ん中辺り、肩、上腕の外側、背中の上部、下腹有毛部など皮膚の緊張が強い部位です。手術やけがの痕のほか、ニキビ痕や本人が気づかないような小さな傷からも発生することがあります。表面に光沢のあるやや赤いしこりで、端の部分はなだらかに盛り上がり、周囲の皮膚は赤みを帯びています。治療としては、外科的療法、薬物療法、および圧迫療法などがあります。
赤あざ
赤あざは、血液中に含まれる赤血球のため、皮膚の表面が赤く見えます。医学的には血管腫と呼ばれます。代表的な赤あざには、生まれた時から見られる平らな単純性血管腫と、生後間もなく生じ、1歳頃までに急激に大きくなり、その後次第に小さくなるイチゴ状血管腫があります。イチゴ状血管腫は自然に消失するので、原則的に治療を行う必要はありません。他の血管腫は自然消失しないことが多いので、レーザーなどを用いて治療を進めます。しかし、レーザー療法が奏功しない赤あざもあり、そのような場合には手術療法を行うことになります。
小顔
あごの周囲や頬などに脂肪がやや多めに付いている方の中には、フェイスラインをすっきりと整え、小顔を希望されるケースもあります。そのようなときは、代謝を促進したり、末梢血流やリンパ流を促進たりし、脂肪の燃焼と老廃物の排出を促すための施術がお勧めです。具体的には、お顔にメスを入れずに行える脂肪溶解注射があります。こちらはメディカルハーブを主成分にしている注射です。数日、腫れや内出血をきたします。頬のたるみや二重あごが気になる、年齢と共に顔が大きくなってきた、ほうれい線やマリオネッットラインに脂肪が乗ってくるといった悩みをお持ちの方にお勧めです。